秋には音楽を。

秋は音楽が似合う季節。


このあいだから、フィッシュマンズにはまってしまい、ついにはDVDまで!購入してしまった私・・・

このところCDはおろか、DVDなんて・・・実は買ったのは初めて!という私、そのはまりっぷりは半端じゃない。

だけど、youtubeでライブ映像をみて、なんだかこう、もっと彼らの音楽を生演奏の感覚で聴きたい~!という欲求が抑えられず。
ボーカル佐藤くんの歌は、もうライブじゃ聴けないしね。。。

しかし・・・DVDをパソコンで再生してると、ちょこちょこ音が途切れる。。。
これはいただけない!だったらyoutubeで見てた方がよかったじゃん・・・って、ちょっとがっかり(涙)
パソコンの容量のせい?
原因はわからず。

・・・いつかDVDプレーヤー買って、きっちり再生してもらおう。


だけど、やっぱり歌っている佐藤くんはいいね!
あのタコみたいな動き、最高。
あの、放心したような、集中しているような、彼の独特のたたずまいはなんだか、人事とは思えない親近感を感じてしまう。

そして前から薄々気付いていたんだけれど、
誰かに似ている、この風貌。

そうだ・・・

私が中学高校と片思いしていたIくん・・・

見ればみるほど、共通点が。

あ~、なんだか益々切なくなってきた。。。おっと、これは感情移入しすぎだ。


ある意味、あの時期に彼らにどっぷりはまっていなかったことは、精神衛生上はよかったのかも。なんて・・・

まさに、同じ時期に下北沢に住んでた私、ひょっとしたらすれ違ったこともあったかもなぁ・・・

とか、下手に親近感持ちすぎてたら、佐藤くんの死を受け止めるのは本当にしんどいことになっただろう。

しかし、彼らの音楽は、あの下北時代と色々シンクロしていて、懐かしさひとしお。

90年代、下北、私の青春第2幕(笑)



というところでふと思い出したもう一人の音楽家。下北在住の。

クラシックのピアニスト、フジコ・へミング。


そうそう、多分、この人こそまさに、すれ違った事があるはず。

あの、NHKの特集で有名になる前、下北の駅の脇の歩道ですれちがったあの女性・・・

下北には独特な風貌の老若男女がうようよしていたから、ちょっと変わってる、くらいだとそんなに印象に残らないんだけれど、

テレビでフジコさんのいでたちを見たとき、「あ!あの時の!」って、思い出した。

独特の衣装(というか、普段着なんだと思うけど。)と、ちょっと得体の知れないオーラを発するあの風貌。

それにしてもあの番組、詩的でよかったなぁ。

その後すぐ、というか多分あの番組と前後して、彼女は一躍有名人に。


私も、数年前にコンサート、言ってきました。

あ、フィッシュマンズ~とか言ってますけど、実のところ私の音楽の趣味はホンと節操なし。

クラシックも大好き~。

昔は・・・ピアノ習っていたりして・・・挫折したクチですが。


あれは確か11月とか12月とか、秋の夜の演奏会だったかな。

コンサートホールに急ぐあの、秋の夜の東京の風景が、なんだかとても鮮明に記憶に残っている。


そして、フジコさんの演奏、すばらしかったです。

クラシックのコンサートは始めてじゃなかったけれど、彼女の人となりがあらわれた、独特の雰囲気のコンサートは、とても特別な感じがして、感動もひとしお。

ピアノの音が、ひとつひとつ真珠のような玉になって、会場中に飛びちっていくのが見えました。

音のシャワーとでも言うような、キラキラとした光が、本当に見えた(気がした)。。。

なんだか、心の芯に届く音。

そして、記憶の中にある、感情のひとつひとつがその音に反応して、共鳴をはじめて・・・

理由はなく、ただ涙が流れてしまう。

「心が洗われる」というのは、こういう事なのかな。。。



その1,2年後、別のコンサートホールで再び彼女の演奏を聴きました。

その時、みんなの注目の的になっていた一人の男性が。


開演前にホールの外で、まるでオペラ歌手のような大声を張り上げ、近くにいる人に絡んでは、ひっくりかえったりしている酔っ払いのような男性・・・

その男性は、「フジコはおれの姉だ」と。

周りの人は絡まれないように、なるべく彼に近づかないように、ちょっと遠巻きに見ていましたが、結局、ひっくり返って起き上がれなくなり、開演直前に付き人のような人に車椅子に乗せられ、退席。

みんな、心の中で、「ホントに弟!?」とか、「あの状態でコンサートホールに入って大丈夫なのかなぁ・・・」と、思っている雰囲気がありありと。


そして、演奏。

フジコさんのピアノは、前回よりも大きな会場だったからか、もっと、力強く感じられました。

どちらかといえば、前のときのちょっぴり「プライベート」っぽい、リラックスした雰囲気のほうが私には感情移入しやすかった気もするけれど。

それと今回は、演奏中、心の片隅で、あの、彼の、「おなかの底から発せられた野太い声」が、どこからか聞こえてくるんじゃないかと、内心ヒヤヒヤしてたのもあり、ちょぴり集中できなかったというのも事実・・・


しかし演奏は滞りなく終了。
彼はホールにいなかったのかな?と思ったその瞬間、

「ブラボー」

と、フロント席からあの怒声のような声が。


いたんだ・・・


でも、演奏中は、静かにしてたんだ・・・



結局、彼の素性はそのときは判らずじまいでしたが、後でなにかの情報をネットだかで目にして、どうも彼は本当の弟さんらしいと・・・

昔、声楽をやっていた弟がいる、という事が書かれていて、そうだ、あの野太い声は、声楽でもやっていないと出せない声だと。

がっしりとした体格と、どこか日本人離れした顔立ち、血のつながった弟さんだったのかな。


それにしても、彼女の寛大さというか・・・

有名になって、もしもあんな風に公衆の面前で暴れだすような身内がいたとしたら、普通出入り禁止とかにしちゃってもおかしくないんじゃないかな、と思うのだけど、

そこを彼女はありのままに、ただ普通のことのように受け入れていられる人なのかな、と、その人柄に、人間的な懐の広さを見せられた気がしました。

多分、彼女はそういう人なんだろうなと。

インタビュー記事なんかを読んでも、彼女がどんなに有名になろうと、変わらない、人として全うな感覚をもち続けていることに感動させられます。

あるインタビューで語っていた言葉、

「今は困っている人が本当に世界中にたくさんいる。
自分が1万円もっていたら、そのうちせめて千円でも、その人たちのために役立てなくては。」

有名になる前は、本当にお金がなくて大変だった、とも言っていた彼女。

これは彼女の本質なのでしょう。

人間って、いいな、と思います。


そして、音楽って、やっぱりいいな。

人の心をふるわせる、「音」の不思議。

記憶の中に、細胞の中に、その「音」が触れた瞬間に生まれる「感情」。

この「音」を紡ぎ、「音」を奏でることのできる才能を持った人たちを、心から尊敬します。



もし今度生まれ変わったら、音楽にかかわりたいなぁ~。音楽の才能が欲しい~。聴くだけじゃなくって・・・
(あれ、ピアノ自分から止めたんだった、私。)



引越しの片付けの側、しばらく音楽を楽しもう。

側・・・になっていない現状だけど。。。(やばい・・・)
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by kamakuraecolife | 2012-10-31 01:11 | 日々・・・
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