お金の使い方。

昨日、お友達から「パタゴニア」の社長のお話を聞きました。

「パタゴニア」といえば、これだけ名の知れた会社なのに、本社がこの鎌倉にある、っていうだけでもちょっと特別な存在。

以前から地域にも密着した、いろんなeco関連のイベントなど行っていたので、今はアウトドアから遠〜く離れた生活をしている私でも、とっても気になるお店でした。

むか〜しむかし、なぜかアウトドアに染まっていた時代もあったんですが。

パタゴニアの商品は品質も良く、いちはやくリサイクル素材の商品を扱ったり、すばらしいな〜、と思いつつも、自称「永遠のオリーブ少女」(古すぎる?もう絶滅してしまったかしら。)なわたくしは、やっぱり「エーグル」に足が向いちゃうんですよね。

もう随分年季の入ったアウトドアウエア、引っ張りだしてちょっとそろそろ復活させようかと気持ちが動いてきた矢先の、パタゴニアの話題でした。

本社の社長(アメリカ人でしたよね?)が日本支社に来て、社員に言った言葉。


「もうこれ以上商品を売らないでください。」

はぁ〜?

経営者が社員に向かっていう言葉がこれ!?


さすがです。


パタゴニアの商品はできるだけ、長く使ってもらうために作られているということ。

もしもジッパーが壊れてしまったなら、修理して使えるように、そのためのサービスをもっとアピールしなさいと。

すばらしいことをおっしゃいますね!

本当に自然を愛する人のための商品を売るのであれば、そうであって欲しいと思う、理想の会社ではないですか!


大量消費社会が生み出す環境破壊は、物を大切にするという、基本的な感謝の気持ちが麻痺してしまった人間によって引き起こされているもの。

私たちは、自然の中にでかけるのに、その自然を犠牲にして作られたものを身につけ、「いや〜、自然の空気は美味しいね、」と、排気ガスをバンバン出しながら、森にやってくる。

その矛盾。

というか、それが矛盾だと気づいているのだろうか?

このことにはっとさせられ、でも、その当たり前のことを堂々と社員に対していえる社長がいる、ということに、一縷の光を見せてもらいました。

これからの企業は、この視点を忘れては成り立たない世の中になるのではないでしょうか。

私たちは自然から搾取するやり方を、もうこれ以上続けていけないということに気づきながらも、見て見ぬ振り、聞こえない振りをしてやりすごして来ました。

もう、そんな余裕はないんだよ、ということを、目の前に突き出されているにもかかわらず。


旦那さんにこの話をしたところ、

「今日ね〜、○○○○の社長のインタビュー記事読んだよ〜。」

と。

今後の会社の経営拡大のビジョンについて語っておられたそうで。

「20○○年までに、全世界に○○○店舗、総売上目標○○億円。。。」

。。。えっと、それは何の為にでしょうか?
いったい、何を求めてこのような計画をたてているのだろう?

それによって恩恵を被るのはだれか、その利益をなにに役立てようと言う目論見なのか。

いやいや、役立てよう、なんていう考えはないのかな?

とにかく、拡大拡大成長成長、その先にいったい何を求めているのだろう、という、(私にとって)肝心なところは何も見えてこない。

一見ecoを売りにしていると思われていたIKEAも、例の曝露本によってその化けの皮を剥がされていましたが。。。

いったい、企業は、誰のために、何のために、利益を生み出し成長していくのかって、そういう目標があってこその存在意義だと思いたいのですが、目標がただの数字だと、

「それが何か?」って。。。

いや、それがすべてなのでしょうか。会社にとっては。

どれだけ売り上げを上げるのか、どれだけ成長を続けるのか、
もっと作り、もっと売って、もっと利益を出して、もっともっと。。。

その成長の影でどれだけの自然が破壊され続け、低賃金の労働に堪えている沢山の人々がいるのか。

究極的には、すべての経済活動は、すべての人の「幸せ」に繋がるものであって欲しいなんて思うのは、ただの理想でしかないのでしょうか。

自分も零零零細企業というか、会社をちょっぴりやってたりもしたけど、やっぱり私みたいなのに経営は向かないわ、と、逃げた人間なので、決して偉そうな事はいえないし、会社を維持するということがどれだけエネルギーのいることなのか(ちっちゃ〜いレベルではあるけれど)体験してみたので、尊敬する気持ちも沢山あります。

でも、、、

今のアンバランスな社会の現実を見たら、

「これから○○億もうけて!」なんていう言葉が虚しく耳に響くのは、私だけじゃないのでは?

お金持ちになって贅沢して、なんて、まさか今更!?

もし世界中の人がそれを目標にしたとして、もし皆がお金を手にしたとして・・・
その時、お金を使う「モノ」も、贅沢をする「場所」も、地球上からは無くなっているかもしれませんよ・・・


とはいいつつ、私もその企業にお金を払っているわけですから、その会社の成長を支持する仲間という事。

わかってはいるけれど、ついつい余計なお買い物してしまうこの悪癖。

はい、これは自分に対する反省文でもあります。


やっぱり、「買い物」って、「投票」なんだわ、としみじみ感じました。

私もできるだけ自分の「思い」と「行動」がばらばらにならないよう、気をつけてはいるつもりだけど、やっぱり、お財布の中身を考えるとね〜、なんて言い訳を、まだ。。。

この期に及んで。

日々反省です。


でも、世の中が確かに変ってきていると感じる今日この頃。

希望を捨てず、パタゴニアの社長みたいな経営者が増え、

自分自身ももっともっと、社会を変える「エネルギー」であるところの「お金」の正しい使い道を意識して毎日を送りたいなと思いました。

ボーナスはいったらパタゴニアに行くぞ!(あれ?)
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by kamakuraecolife | 2010-12-13 11:58 | エコファッション
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