「悪魔の新・農薬 ネオ二コチノイド」

「悪魔の新・農薬 『ネオニコチノイド』」〜ミツバチが消えた「沈黙の夏」〜
                        船瀬俊介 著   三五館


数年前、世界中で突如ミツバチが大量死する、という事件が発生したのを覚えていますか?

アメリカでは2006年、全米のミツバチの四分の一、240億匹近くが消失。
ヨーロッパやカナダ、台湾でも大きな問題となり、ウイルス説や電磁波説などなど、様々な原因が取りざたされましたが、結局、はっきりとした原因を断定できないまま、今にいたっているのです。

ただ、農業大国フランスでは、最高裁判所がネオニコチノイド系農薬が、この「蜂群崩壊症候群」の原因になったと断定し、発売禁止の判決を下しました。

デンマーク、そしてオランダでも。

では、我が国、日本では?

日本国内でも沢山の養蜂家の方がたが被害にあっているのですが、余り大々的には取り上げられていません。(というより、ほとんどマスコミには取り上げられず・・・)

その上、フランスなどで最終的には使用禁止となったこの「ネオニコチノイド」、日本国内では農薬としてだけではなく、家庭のゴキブリ駆除剤やスプレー殺虫剤、ペットのシラミとり、そして大手住宅メーカーの化学建材に防虫剤としても使われている物なのです。

この農薬の恐ろしいところは毒性の強さだけではなく、無味・無臭で水溶性という性質のため、「環境指標生物」であるミツバチも、気づかずに曝露してしまうということ、水分を媒介にし広範囲に拡散すること。洗っても落とせない、ということ。。。

この「神経毒」の作用をもつ農薬が、人間にも影響を与えているとしたら・・・

無気力、運動失調、呼吸困難、けいれん
さらには、人間の行動を抑制する神経に悪影響を与える可能性もあると。

こんな症状は「うつ病」「ひきこもり」など、社会問題になっている現代人の病理、さらには昨今の無差別殺人などの激情性と何か一致するところがあるのではないでしょうか?

それだけでなく、「生殖毒性」「発ガン性」も指摘されており、流産多発や不妊症の原因の一つにもなっていると考えられます。


そしてこの問題は、人間の心身に対する直接の被害だけではありません。
大量のミツバチが死ぬ、ということは、そのミツバチの受粉にたよって栽培されている農作物が実をつけられない、ということにもなります。

農作物が被害にあえば、結局のところ、そのつけは人間に回ってくる。

しかも、この農薬は地中に残留、浸透し、土地の汚染、地下水の汚染、そして海、海洋生物の汚染。。。

この負の連鎖を断ち切ることが、私たち人間に果たしてできるものなのでしょうか。


「国が安全と認めたから」

これを信じて、いままでいったいどれだけの環境汚染、公害、薬物被害が手遅れになるまで放っておかれたことでしょう。

しかも、他国では「危険」とみなされたものが何の規制もなく使用され続けられているこの日本の国の現状に、愕然とさせられます。

日本は中国に比べて100倍の使用量、とのデータもあるそうです。

「毒ギョーザ」に驚いている場合ではないのでは?


農薬は使えば使うほど、虫はどんどんと耐性をつけ、効かなくなっていきます。

だからどんどん、強力な新しい農薬を開発し続けなくてはいけない。

この無意味ないたちごっこによって、私たちは自分の首をしめているということ、どれだけの人がその事実を理解しているのでしょうか。


少しでも、多くの人がこの真実を知らなくてはいけない。


自分たちがお金を払って買っている野菜や果物。

それは農家の人が知らず自分たちの健康をも害しながら、大手農薬メーカーに大金を払って購入している「農薬」によって汚染されているものではないでしょうか?

私たちは私たちの食べ物の安全性を確保し、その作物を作ってくれている農家のひとたちの健康と、農地、ひいては日本の国土の健全さを保つために投資しなくてはいけないはずです。

そして本当ならば、国が率先して国民の健康を保証してくれなくてはいけないはずなのに。

農水省の責任者へ質問をしたら、フランスで禁止になった事実を「知らなかった」との回答だったと。

日本の未来はいったいどこへ向かっていくのでしょうか。


ここでもまた、アインシュタインの有名な言葉が頭に浮かんできます。

「もしミツバチが地球上からいなくなれば、人間は4年以上生きられない」
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by kamakuraecolife | 2010-08-17 18:42 | おすすめの本
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