「未来の食卓」みました!

本日のオーガニックアイテム

オーガニックコットンキャミソール
オーガニックコットンタンクトップ


昨日、はるばる東京まで、見にいってきました。

「未来の食卓」

これはフランスのドキュメンタリーフィルムです。

南フランスの小さな村の村長さんが、「村の学校の給食と、お年寄りに宅配する食事をすべてオーガニックにする」と決めました。
フィルムはその村の1年の様子を追ったドキュメンタリーです。

のどかな田園風景が広がる村の美しい景観や、子供たちが美味しそうに給食を食べる姿など、ほのぼのとした情景が写されていく一方で、映像の要所要所に挟まれてくるショッキングな真実の証言。

ユネスコ本部での会議の内容、
(たとえば、フランスでは過去25年で男性の癌の罹患率が93%増加した、など・・・)
農薬や除草剤によって家族の健康が蝕まれている農家の人々の話、
子供たちの口にする食べ物に添加された「毒物」の実態、

私たちが知らない(知らされていない)真実を、真正面からとらえた骨太なドキュメンタリーなのです。

子供が癌に侵された母親のインタビューなど、涙なしには聞けない話も沢山ありました。

でも、この映画のいいところは、監督もいっていたように「希望」があるところ。
私たちが絶望するような現実があることは事実なのだけど、映画の中のこどもたちの屈託のない笑顔や、子供に給食を提供するセンターの調理師の人たちの顔が、どんどん、自身と確信にみちた「かっこいい!」表情に変わっていく様子なんかは、見ている私たちの心を打ちます。

そしてそして、何よりも、私はこの村長さんに、心から拍手を送りたいです!

こんな大それた決断をして、村のみんなを引っ張っていった村長さん、映画の中では決して語られなかったであろう多くの苦難や障害があったことでしょう。

でも、彼は言い切りました。

「相談相手は自分の良心、それしかない。」


実際、そんな風に思ったとしても、それを基準に物事を決断するのが難しい世の中。

彼のような立場にある人が、そういいきってしまう「覚悟」に、ものすごく、感銘をうけました。


「慣行農業の農家」と、「オーガニック農家」の話し合いのときも、彼は「物事は対立ではなく、話し合うことで解決していくものだ」といっていました。

そう、大人同士の相互理解というのは、そうであって欲しい・・・
でも、日本の国会中継や選挙運動の様子を見て、「これって・・・?」と思うのは、私だけじゃないはず。

いろんな利害関係、社会的立場があると、人は個人の理想だけでは生きていけなくなってしまうのが悲しい現実です。


私自身、「ベジタリアン的」食生活を送っていて、そのことに後ろめたさを感じてきたこと、沢山ありました。

人とのかかわりや社会の中で自分の意思をつらぬこうとすることは難しいです。

自分自身は対立するつもりでなくても、何かを「排除」しているように受け止められることもあるし。
私のような小市民ですらそうなのですから・・・


日本の村にも彼のようなリーダーが現れてくれたなら!

そして、この村の試みが、外部からの「圧力」なんかに屈することがありませんように、
周りの村を巻き込み、世界中の多くの人々の模範となりますように。


でも、私はこれからの日本の農業も少しずつ、変わっていくだろうと期待しています。
この映画をきっかけに、若い人々が日本の農業の現状や問題を知って、それを変えていく方法を見つけ出してくれることを。

実家が農家なだけに、わたしにとっても「農」にかかわる現実は他人事ではない問題です。
自分なりに勉強はしていっているつもりだけど・・・
「農業」を基盤にして生きることの厳しさも少なからずみてきたので、簡単に「オーガニック」を語れないことも重々承知しています。

でも、この映画の原題、
「Nos enfants nous accuseront」 「子供たちは私たちを告発するでしょう」
という現実を、私を含めた大人たちは、決して見てみないふりはできないはずです。


この映画の監督、ジャン ポール ジョーのインタビューから抜粋します。

Q「この映画をどんな人にみてもらいたいですか?」

「環境問題を考えたとき、世界を変えていくには、子供たちとそして、母親の役割が大きいと思います。母親というのは人生を守る人だと考えています。父親はそれを助ける人で、実際生活を作るのは母親です。そして、この作品を作るにあたって、私は最後に必ず希望を残したかった。
今、すぐに行動すれば希望は失われないという希望です。」


お母さんたち、私たちには重要な役割があります。
子供たちの未来に「誰か」が責任をとってくれるという保障はどこにもないのです。

私たちが子供たちの未来に責任をもつということはどういうことなのか、この映画はその答えの一つを語ってくれています。

問題は山積みなのかもしれませんが、みんなで出来ることから一歩一歩、進んでいけるといいですね。


ぜひ沢山の人に見てもらいたい映画です。
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by kamakuraecolife | 2009-08-27 17:06 | オーガニック
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